2003年12月09日

荒壁付けと裏返し

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工事着工のときに敷地に寝かされていた荒木田土の出番が、ようやくやって来ました。寝ていた土に新たなワラを適量加え、こねて、混ぜ合わせ、竹小舞に塗り付けていきます。寝かされる前に混ぜられていたワラも腐っているようで、ちょっと臭いますね。固い繊維の部分だけが残っている感じです。

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まず、片面から塗っていくのですが、反対側にムニュッとはみ出してきます。これをコテで軽くなでて、竹小舞に引っかかりよく食いつかせます。

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この状態で、ある程度日数をとって乾かし(乾き加減はよく分かります)、反対側から同様に塗りつけていくわけです。これを裏返しと言います。これで、竹小舞をサンドイッチにした土壁サンドが出来上がり。
両面から土を塗ることは、小舞を挟み込むことによって土が落ちにくくなりますから、構造的にも、防火的にもが重要になります。

土壁の家は、柱と貫で造られた粘り強いカゴのような構造に、竹小舞を芯にして土で塗り固められ、丈夫な構造となりました。現場で見ていると木と土のそれぞれの特徴が活かされた造り方なんだと実感します。
そういった実感が、実験でも確認され、建築基準法の告示(平成15年12月)という形で構造的にも再評価されました。再び使いやすい技術として一般性を持ちえたと思っています。実は、こういうことって、そうとうに画期的なことなんですよ。
posted by 太郎丸 at 16:40| 東村山の木の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする